石川県で育ったわけじゃないのに、なぜか昔から「九谷焼(くたにやき)」は私の身近にありました。
実家の食器棚に並んでいた、ちょっと華やかな湯呑みや小皿や酒器達。
当時は「派手な器だな」くらいにしか思っていなかったけれど、大人になった今、その色彩や絵柄の奥にある美しさが、心に響くようになりました。
九谷焼の産地を訪れるのは今回が初めてではありません。
でも、歳を重ねた今だからこそ、見えたもの、感じたものがありました。
九谷焼は、石川県で作られる色絵磁器。
江戸時代から続く歴史があり、赤・青(緑)・黄・紫・紺青の「五彩」で描かれる絵柄が特徴です。本当に奥が深いので、気になる方は、また調べてみたくださいね!
使うものなのに、つい眺めていたくなる。九谷焼って、見てるだけで気持ちが動く器なんです。
猫をモチーフにした可愛らしい作品や、
深みのある青で描かれた静かな風景、
金彩がきらっと光る、おめでたい絵柄の小皿などなど‥
どれを手に取っても、その裏側に「想い」が込められているのが伝わってきます。
今回の旅は、現地の方々と沢山お話しが出来て、また九谷焼の意外な一面や素晴らしさに触れることができました。
若いころは気にもとめなかった「器の美しさ」。
でも、アラフィフになった今、ようやくその価値に気づいた気がします。
コメント