The Beauty of Japan – The Legacy of Toshiie Maeda at Kanazawa Castle Ruins

石川門 Ishikawamon Gate
加賀百万石の象徴のひとつ。
静かな石垣と階段の中に、金沢の誇りが今も息づく。
One of the symbols of Kaga’s glory — quiet stone walls that still breathe the pride of Kanazawa.
金沢城には、いま天守閣はありません。
けれども、残された石垣や白壁には、江戸の息づかいと加賀百万石の誇りが今も漂っています。
📸 木組みの天井 Edo Craftsmanship
職人たちの手が生んだ、力強くも美しい構造。
The craftsmanship of Edo — powerful yet graceful wooden beams supporting time itself.
私が心を引かれたのは、鼠多門(ねずみたもん)の静かな姿。
幾度の火災や再建を経て、なおこの地に立つその姿に、
金沢の「強さ」と「美しさ」が重なって見えました。
📸 窓越しの屋根 Through the Window
木の格子の向こうに見える瓦屋根。
昔の息づかいを感じさせる静かな一枚。
Through the wooden bars, the tiled roofs whisper the breath of history.
木組みの天井には、職人の魂と粋な遊び心が宿り、
細部にまで“おしゃれな強さ”を感じます。
力を誇示するのではなく、美で語る——
それが、加賀百万石の文化の真髄なのかもしれません。


前田利家公像 Statue of Toshiie Maeda
加賀百万石の礎を築いた武将。
力強さと優雅さ、その両方を備えた人。
The founder of the Kaga Domain — strength and grace embodied in one man.
そして、城跡を歩いた先で出会ったのが、前田利家公の像。
戦国を駆け抜けた武将でありながら、芸術と文化を愛した人。
その姿に、金沢という街が持つ「強く、そして優雅な精神」を見た気がしました。
カエルの彫刻 Frog Sculpture – “Kaeru”
遊び心を忘れない金沢の美。
“Kaeru”には「帰る」「変える」の意味も。旅の締めくくりにぴったり。
Playful beauty of Kanazawa — “Kaeru” means both “frog” and “to return.” A perfect ending to the journey.
石垣の隙間、瓦の影、風の音——
そのすべてが“力のある静けさ”で満ちていました。
お城がなくても、美と誇りはここに生きています。


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